2011-04-24

気ままなプリマドンナ ~ ミステリー

バーバラ・ポールという作家が書いたミステリー。もう今は絶版、古本屋さんでしか出会えないのでは。
舞台はニューヨーク、メトロポリタン・オペラ。
時代は第一次世界大戦のさなか。
登場人物は、カルーソー、トスカニーニ、などメトのオペラ関係者たち。
探偵役は、当時のニューヨークの歌姫ジェラルディン・ファーラー。
推理小説としてはインパクトは弱いかな。どんでん返しもないし。「うまく騙された~」「作家と知恵比べだ」みたいな感じの本ではない。

この本の何がすごいって、オペラ歌手たちのリアルな思考、言動。
「こういう性格のソプラノなら確かにこう行動するよな」「こういうテノールいるいる」
というのが楽しい。
そして主人公の、音楽に取り組む真摯な姿勢、誇り高さ、音楽と音楽仲間への愛情、それらに刺激される。自分を奮い立たせたい時、読み返したりする。