2011-05-24

La zingara / Donizetti

う~ん しびれる。かっこいい。
曲名『ジプシーの女』と訳される。ドニゼッティの歌曲。曲の後半はドニゼッティらしくアジリタが軽やかに踊りまわる。

だがこの曲のしびれるような高揚感は、アジリタによるものではないのだ。
冒頭のダイナミックなユニゾンに導かれて、決めゼリフ! それに続くのは、抑揚のないメロディ。ドラマティックな和音を従え、女王のような威厳で立つ。
この冒頭数十小節だけでこの主人公の、一人の人間としての誇り、何ものにも縛られぬ自由、大地を踏みしめて立つ強さ、が押しよせてくる。
生きている喜びが燃えたつようだ。生命力に圧倒される。


2011-05-16

華栄の丘 / 宮城谷昌光

寒い野外で熱いスープをすすりながら「旨いな」と、大声を放つ男。
大声のわけは、祖先の霊に聞こえるように。食事をする時は祖先の霊が降りてくると思っているから。冬空の下で温かい食事ができる感謝を伝えているのだ。自分を守ってくれる、もうこの世にいない家族、一族に。一緒に食卓を囲んでいる気持ちなのだ。
その声の温かさ。ページの向こうから、湯気の温かさと共に伝わってくる。

古代中国、宋の宰相・華元。
おおらかに、優しく、やわらかく、力まず、正しい道を外れない。なんて難しいことを自然体でやっちゃうんだろう、この人。他人を責めず、寄り添う心の大きさ。砂利の中から一粒の宝石を探すようにして、皆が幸せになる途を見つけようとする、心の濃やかさ。

見たことない漢字がいろいろ出てくる。知らない二字熟語がいろいろ出てくる。漢字が苦にならない人におすすめだ。


2011-05-11

Nell / Fauré

なんて繊細で明るい和声だろう。リズムだろう。旋律だろう。
この曲に触れるたび、ある語句を思い出す。
「生命の躍動に満ちている」

野を吹く風のように始まり、高らかに歌い上げ、第3節にいたって天上から星のきらめきが降ってくる。第4節の詩 "La chantante mer"「歌う海」 "son murmure  éternel"「その永遠の呟き」 このイメージに魅了される。詩人はルコント・ド・リール。
フォーレの曲。のびやかな愛の歌。


2011-05-06

ニルスのふしぎな旅(アニメ)

Nils! Come on Nils! Come on up!

という妖精じみた声の呼びかけで始まるオープニング主題歌から、ひきこまれた。
お話は本で読んでいたから知っていたのに、目が離せなかった。
ニルスの姿もかわいかったが、小山茉美さんの声が愛らしかった。レックスの富山敬さんはさすがの上手さ。
闘いの場面で流れた突き進むような音楽は、チャイコフスキーの交響曲第6番『悲愴』第3楽章。
いい作品だったな。

2011-05-05

クルミッ子(鎌倉紅谷)

あまりスイーツ好きではないのだが、この《クルミッ子》は特別。

クルミがどっさり入ったキャラメルを、クッキーでサンドしてある。
かなり甘いのに。激甘は苦手なのに。・・・ああなんて美味しい。
キャラメルにもクッキーにもほんのり苦い香ばしさがある、もちろん胡桃にも。その香ばしさのおかげで甘さをくどく感じない。
コーヒーに合います。

鎌倉紅谷のお菓子。鎌倉近辺に行かれるかたは、お土産にどうでしょう。

2011-05-04

Luoghi sereni e cari / Donaudy

ドナウディという人の心は、感傷的で流麗な音楽に満ちていたのではなかろうか。19世紀末~20世紀初めのイタリアの作曲家。オペラや器楽曲も作ったようだが、日本でよく知られているのは歌曲。

Luoghi sereni e cari 『明るい懐かしの地』は、ドナウディの曲の中では知名度は中程度かもしれない。
大人の曲だ。あふれる想いが、ほとばしり出るのではなく、地中に沈み出口を求めて渦巻いている。取り戻せない時。失った大切な何か。
声が語り尽くせないほどの胸の痛みを、ピアノがやわらかく語る。

2011-05-01

森のレストラン ~ 美味しいイタリアン

島根県江津市に先月オープンしたばかりの、イタリアンレストラン。
今日、ランチしてきました。
明るいフロア 笑顔のスタッフ そして美味しい!
今日いただいたのは「春キャベツとベーコンのアーリオ・オーリオ」 ブラックペッパー好きのわたしは満足。
特筆すべきはパン! ヨーロッパ・テイストもありつつ、日本人好みのモチモチ感もある。おかわりしてしまった…。
この味でこの値段、ちょっとありえないのでは。
(パスタランチ¥1,000 ピッツァランチ¥1,000でした)

江津市に行かれるかたは、《森のレストラン》にぜひ足を運んでみられては。
場所は、江津市総合市民センター(ミルキーウェイホール)隣、済世会病院の斜向かい。
  tel:0855-52-2822
ただ残念なことに、月~木は17時まで。金~日は20時まで。