2012-10-06

平清盛 by NHK (再び)

物語が中盤にさしかかる頃に一度感想を書いたが、序盤→中盤→終盤・・・と、どんどん目盛りを振り切っていくようなスケールアップぶりに、度肝を抜かれている。
TVドラマとしてとてつもないものが生まれる瞬間に立ち会っているような気がしなくもない。本当にそうなのかは、ドラマが最終回を迎えてみないとわからないけれども。


俳優陣の深く凄みある演技は言うまでもなく。

全てのシーン、セリフが後への伏線としてつながり、また、はるか前のシーンから地下水のようにつながってきて「そうか、あれはここの言葉につながる運命だったのか!」とわかる時の驚き。しかもそれが心を抉るような場面だったりするから…
(とはいえたま~に、「ん? ・・・B級映画?」とあっけにとられるようなシーンも。息抜きタイムと思って観てたり)

照明と撮影にも驚かされる。
第38回の、たそがれどきに後白河法皇と建春門院滋子が語り合う場面。つと後白河院をふりむいた滋子の顔が、夕闇のなかにふわり浮かんで、まるでフェルメールの絵みたいだった。美しかった!

吉松隆さんの音楽が美しい。痛みを感じる。
いま、物語が平家の栄華から滅びへ向かういまになって、あの華やかなテーマ音楽は平家への哀歌、哀悼の音楽なのかと思う。

今日はこの大河ドラマ「平清盛」を交響組曲としたコンサートが放映されるらしい。舘野泉さんの演奏ももちろんあるのに…仕事で観られない。残念。